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24の約束

新年あけましておめでとうございます。
みなさんはいかがお過ごしでしたでしょうか。


年末年始に資料を整理していて、
「24の約束」
というタイトルの記事が出てきました。


サカモト・坂元植林の家では、住宅でいうと1年あたり24棟を目安に工事を行っています。

なぜ、24棟なのか?というと、
私たちの坂元の森から得られる木材の量がおよそ決まっているからなのです。

どうやってこの24という数字になるのか、
面積や体積、本数などを単純化して整理してみたいと思います。


坂元の森は、柴田町に約318ha、その他県内外に約167ha、合計でおよそ485haほどの面積があります。
どのくらいの面積なのかピンとこないと思いますが、
東京ドームは4.7haなので、ざっくりいうと100個分。
名取のイオンモールは14.2haなので、ざっくり35個分。


とにかく広いですね。

この面積の山林を、私たちのスタッフで、無理なく、
自然にも負荷を少なく、持続可能なペースで木材を得ていくと、
年間で丸太950立方メートルの木材が得られます。

丸太950立方メートルといわれても、またしてもよくわからないと思うのですが、
丸太950立方メートルは、
直径30cm、長さ4mの丸太が、0.36立方メートルですので、
およそ2600本分です。

ちなみに、製材所で1日に製材できるのが、丸太ひと山。太さも長さもいろいろではありますが、
ざっくり言うと10本~くらいです。

1年間=約50週として、週2日お休みと考えると、10本×5日×50週=2500本…
なので、やはり製材所のキャパシティからみても、2600本という丸太の数は妥当なくらいですね。


さて、この2600本=950立方メートルの丸太を製材すると、
およそ380立方メートルの木材が得られます。

皮の部分、外側の使えない部分、曲がりや反り、キズが出たもの、おがくずなど、
純粋に木材にならない部分が約60~%程度にもなります。
つまり、950立方メートル×(100-60)/100=380立方メートル、ということです。


坂元植林の家では、大きい家も小さい家もあるのでかなりざっくりとした数字ですが、
1棟当たり構造材だけで15立方メートルくらいとして、
380÷15≒24棟ということで、
380立方メートルの木材からおよそ24棟くらい…。ということができます。

(実際には、在庫の木材も使用しますし、木材は構造材だけでなく、
仕上げに使われる材料もあるので、昨年の実績では1棟当たり25立方メートル(平均38坪くらい)でしたが。)


整理すると、
485ha、東京ドーム100個分、エアリ35個分の広さの坂元の森

950立方メートル=2600本の丸太(直径30cm長さ4mの場合)

380立方メートルの木材

24棟の住宅
…ということです。

もちろん毎年新築住宅だけでなく、
リフォームやリノベーション、保育所や体育館のような大きな建物の仕事も増えてきているので、
厳密に棟数が24ではないのですが、

住宅の棟数にして24棟を超えるような仕事をすると、
製材などの工程や、坂元の森が持続可能でなくなってしまうので、
それ以上のお仕事は、お客さまに待っていただく場合がある。
ということです。

昨今はSDGsというキーワードもテレビなどのメディアで取り上げられるようになってきていますが、
この「24の約束」も、
ずっと前からサカモト、坂元植林の家が、地域の自然が、皆が、
持続可能であるために自分たちで決めた約束です。

形や数字はこれから変わることがあるかもしれませんが、
自然や地域が持続可能であるために、という考え方は大事にし続けていきたいものです。

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