【子育て世帯の家づくりのヒント】お客様と一緒に育てていく木の家のぬくもり
仙台市太白区 山口ファミリー(仮名)
10月初旬、辺りはすっかり稲刈りも終わり、秋の空気が感じられる季節。山口雄一さん佳奈さん(仮名)のお宅は、お引渡しからもうすぐ1年が経とうとしていました。山口家は坂元植林の家で注文住宅を建てられました。今年新たに女の子が生まれ、4人家族で新居に住まわれています。
今回は、そんな山口家に担当の齋藤がご訪問し、家づくりで感じたことや木の家で過ごしてみて感じていることを伺ってきました。
木の家に行きついた経緯
一番初めに坂元植林の家が山口さんご夫妻とお会いしたのは、「森林体験ツアー」でした。佳奈さんが住宅雑誌で坂元植林の家を見つけ、Webサイトで告知していたイベントのお知らせを見て「ぜひ行ってみたい」となったそうです。
そもそも、アパートの家賃を払い続けるのがもったいないと思い始めていたことと、将来子どもと住む家の参考にしたいということが、家づくり検討のきっかけとなったという雄一さん。
最初は大手の住宅展示場から見始めたものの、いろいろと勉強するなかで木の家に行きついたといいます。
雄一さん「無垢の素材を使った家というのは空気が良い、化学物質も含まれていないという話も聞きますし、木の香りでリラックスできるといった情報があって、気になって木の家をどんどん調べていくようになったという経緯です。」
佳奈さん「当時木の家の候補に挙がった会社は数件だったよね。実は一番初めの森林体験ツアーも、主人は乗り気じゃなかったんです。名前の聞いたことのある大手さんと比較してどうなんだろうって。」
雄一さん「最初はね。大手の住宅展示場から見始めた中で、地元の工務店の良さが見えていなかったんです。」
家づくりで地域に還元する
雄一さん「でも調べて話を聞いていくうちに、自社で森林を持っていることや大黒柱を自分で切るということを魅力に感じ、段々とサカモトさんに絞られていきました。」
佳奈さん「大工さんも担い手が少なくなっているなかで、自社で大工さんを雇ったり地域の大工さんとの繋がりのあるサカモトさんであれば、ちゃんと家づくりにかけるお金が地域の大工さんに還元されるのもいいなって当時言っていました。」
自社で育て伐採・製材した木材を使い、自社で施工し、メンテナンスまで行う。坂元植林の家の一つの特徴は、この家づくりの一貫体制です。
実際に山口さんだけでなく、地域の県産材を使うことや地元の職人が携わっていることに魅力を感じられるお客様も多くいらっしゃいます。
地域の木材を使うことにより、地域の産業に貢献できるだけではありません。遠方の材木を使おうとすれば輸送費も高くなりますので、輸送費が抑えられるというコスト面のメリットもあります。家は一生ものですから、生産者が見える安心感も大きいものです。
こうした価値観を分かち合っていただけるお客様と出会えることも、私たちにとっては大変嬉しいことです。
坂元植林の家で実現するこだわり
坂元植林の家で家づくりを進めるうえで、いいなと思ったところをいくつか教えていただきました。
雄一さん「家には流行りのデザインなどがありますが、坂元植林の家は伝統的でシンプルな飽きの来ないデザインがいいと思いました。向こう10年20年経っても違和感を感じなさそうだと思いました。」
佳奈さん「私たちのちょっとしたこだわりといったら小下がりだよね。」
雄一さん「畳をデザインとして入れたくて、要望したら、階段下に素敵な形にして取り入れていただきました。」
お客様と一緒に育てていく木の家
佳奈さん「当初平屋がいいなと思っていましたが、間取りと予算を考えると平屋は難しくて諦めることにしたんですね。でも、最初の間取りの打合せの時に模型を持ってきてもらったんですが、希望していた平屋のような見た目のデザインを提案してもらって、すごく感動しました。逆に私たちが思いつかなかった形を、私たちの希望を叶えることにこだわって提案してくれたわけですよね。」
坂元植林の家では、伝統的な日本家屋らしさのある、低いプロポーションのデザインの建物が多くなっています。重心を低く抑えることで美しい見た目や落ち着いた空間づくりが可能になります。山口さんのお宅もまさに低いプロポーションを特徴としています。
齋藤「昨今の住宅では高い軒高が好まれる傾向にあり、プロポーションも高くせざるを得ないことが多くあるので、正直に言えばご提案がうまく受け入れてもらえるか不安もありました。でも、雄一さんが軒高の低いモデルハウスの『さとのえ』を見て違和感ないですよねって言ってくれて、頂く感想の言葉にもお客様ならではの視点があり、なるほど、本当にそうだよなと思いました。この視点をいただいたからこそご提案できたプランです。
実際に建てた後も、山口さんから暮らしやすさと見た目が両立できているとお声もいただくことができて、そこから私は他のお客様にも山口さんから頂いた視点のお話を積極的にするようにしています。」
坂元植林の家の営業スタイルは、どちらかというと、プッシュ型というよりはお客様のご要望に合わせて動いていくことが多いです。そのなかで、お客様からの新しい視点を頂くこともあります。
お客様とのコミュニケーションを通して、家を一緒に作り上げていく感覚を大切にしています。
のびのびと子どもが育つ環境
山口さんご夫妻は、子育てするうえで、子どもに窮屈な思いをさせたくない、やりたいことを我慢させたくないという思いがあるとも教えてくれました。そんななかで、坂元植林の家が実現できたことも多くあるようです。
佳奈さん「少しでも走り回るスペースがあったり遊べるスペースがあったりするのがいいと思っています。」
雄一さん「庭も広くとれているので外遊びができるのも良かったと思いますね。」
佳奈さん「家ができてから春は庭でご飯を食べたり、プチピクニックのようなこともして、子どもは楽しんでいるみたいです。」
仙台市内ではなかなか庭を作るというのも難しいものですが、外で遊べるような庭を確保して、子どもが遊んでいるのを家の中から見守れるというのは子育て世代には理想の暮らし方ですね。
木の家の過ごしやすさを実感
山口さんご夫妻は一年間住んでみてのご感想をこのように語っています。
佳奈さん「木の香りがいいですね。お友達や家族が来た時にすごくいい香りがすると言われます。」
雄一さん「1階で生活が完結するように作ってもらったので、過ごしやすいです。また、寝室を生活の中心から離して作ってもらったので生活音も気にならず、子どもが泣いた時にはすぐ気づくことができるので、ちょうどよく作ってもらったなと思います。」
アパート時代と比べても快適に過ごせているようです。
冬場でもヒーターをつけなくてもいいくらい寒くないことや自然の光が入ってすごく明るいこと、風通しなど。実際に住んでみて体感できる良さをたくさん語っていただきました。
坂元植林の家のお客様との付き合い方
最後に、サカモトとのお付き合いで感じたことを伺いました。
佳奈さん「気になることや小さな故障など気軽に相談できるし、すぐに様子をみにきていただくこともありがたいと思います。家のことだけでなく、子どものことや父母のことも気にかけてくれるのもうれしいと思いますね。繋がりや温かみを感じます。」
齋藤「私の中では、お家を建てると決まったときには、お父さんお母さんも関わり合いがあるなかで皆様がお客様なので、お話をするという感覚があります。
元々現場をやっていたので正直に言うと、お客様と話すのが得意ではありませんでした。でも今の自分を成長させてくれたのはお客様ですし、やり取りをするなかで、対面で話すことが大事だと気付いたんです。
お客様には都度話す中で変化があります。自分たちが提案させていただいた暮らしがお客様にフィットしているのか、この答えを導くために自分から話をしてみるようにしています。」
坂元植林の家の家づくりは、「引き渡しをして終わりではなく、そこからがお付き合いの始まり」というのが基本の考え方です。家づくりの途中も、お引き渡しをしてからも、お客様とのコミュニケーションを絶えず続けていく。山口様ご夫妻とのお話からそんな家づくりの在り方を確認することができました。