リフォームでつなぐ信頼関係

村田町 鹿股ファミリー

今回お訪ねしたのは、村田町で自然環境循環型農法の「ボンディファーム」を営む鹿股国弘さんのお宅です。鹿股さんは2022年にサカモトでご自宅をリフォームされました。リフォーム以来サカモトと深くお付き合いをしてくださるお客様です。サカモトのリフォームをどのようにお感じになっているのか、インタビューに伺いました。

【サカモトとのお付き合いのはじまり】

鹿股さんは、中古で購入された住宅に約20年間お住まいでした。ご自身がもともと建築関係の仕事に職人として携わっていたこともあり、少しの不具合は自分で直して住んでいらっしゃいました。子どもたちが大きくなったのを機に、奥様の希望を叶えようと最初は新築を検討されたそうです。住宅展示場を回ったり気になるメーカーをホームページで調べたり。そのときには全くサカモトを知らず、選択肢にはなかったそうです。

そんなとき、坂元植林の家のスタッフが、ボンディファームの展開される自然環境循環型農法のお話を伺いにいったことが、サカモトとの繋がりの始まりでした。

ボンディファーム農場のお写真(ボンディファーム様公式ホームページより)

元々サカモトをご存じなかった鹿股さんですが、
「地元密着や山を守ることを自分たちの社是としていることに、百姓としてはものすごく感心がおきて、シンパシーを感じた」
と仰ってくださいました。

鹿股さん「自分も内装の職人として家の工事現場に携わっていたからこそ、会社の成り立ちやシステムを聞いて、職人を大事にしている会社であることもよく分かったよ。」

鹿股ご夫妻がたまたまご自宅の検討をされていることを受け、営業担当の山岸がご訪問し、「まずは話を聞きましょう」というところから始まりました。

山岸とお話を重ねるうちに、新築でなくてもリフォームで十分に希望を叶えることができる、そう考えるようになりサカモトでリフォームをすることに決められました。

【こだわりのダイニングキッチン】

奥様がご希望されていた、自分の家が欲しい、自分らしいチョイスを全面的に加えたいという思いを紐解いてみると、そこにはダイニングキッチンの間取りへの思いが見えてきました。

以前は台所と茶の間がドアを隔てて分かれた部屋になっており、食事はキッチンでとるスタイルでした。ご主人・お子さんが居間に移ると奥様が一人キッチンで仕事をしている形です。そうではなく、奥様がキッチンで作業をしながら、居間にいるお子さんと一緒にお茶を飲むことができる。家族と一緒にゆったりと過ごせる空間が奥様の一番のご希望でした。

そこで、壁を取り払ってダイニングキッチンを一続きにし、対面式のキッチンとカウンターを備える形をとりました。

工事後のダイニングキッチン。壁を取り払い、開放的な空間に変化。

居間とキッチンが直接行き来できるようになった。

今回はダイニングキッチンと水回り、玄関以外の部屋はほとんどリフォームの手をつけていません。その分、想いの強い居間と台所にこだわる。予算を抑えつつ希望を叶える「メリハリをつけた」家づくりができるのがリフォームの良いところです。

奥様はキッチンで仕事をしながら、家族はカウンターでお茶を飲む。奥様のお気に入りの空間です。大切なステンドグラスも再設置しました。

【目に見える効果が出た断熱工事と太陽熱温水器】

一方、ご主人が感じていた大きな課題は「断熱」でした。

小さな修繕はご自身で行えていたこともあり不便を感じていなかったそうですが、これを機に「冬寒くて夏暑い」という環境を改善したいとお考えでした。

玄関と縁側

そのため、断熱サッシへの交換はご主人のこだわりをもって行ったところです。サッシは既存のものから9割入れ替えしました。

昔の壁、床、天井をばらして、断熱材をしっかり入れました。

床には断熱材をしっかりと充填

鹿股さんいわく、「その効果は絶大」だったということで、実際に冬の寒さが抑えられたことは特に強く実感したそうです。温水ルームヒーターひとつで居間の空間が本当に暖かくなる。経済的にも大きなメリットのある工事でした。

居間の大きな窓から望む、ボンディファームの農園

また、もう一つ数値で目に見える効果をだしているのが、太陽熱温水器の新設です。

太陽熱温水器を設置しました

元々太陽熱温水器を設置されていましたが、リフォームを機にモデルハウス「さとのえ」と同じノーリツの設備に更新しました。
太陽の熱でお湯を作る、その変換効率は40~60%と言われています。こちらによって、1年間通してみるとプロパンガスの使用量が大きく節約されているとのこと。
この太陽熱温水器とガスボイラーは、災害時、停電のときでも小さな発電機や蓄電池で動かすことができ、お湯をつくることができます。

【サカモトからのご提案 ~無垢の床と外壁~】

間取り変更と断熱材充填のために床をばらしたことにあわせて、サカモトからご提案させていただいたのは「無垢材の床」です。サカモトは木材を自社で作っているため、コストを抑えて高品質な無垢材をご提供できることが強みです。

元々は鹿股さんが自分で張り替えられたフローリング材でしたが、その古くなった床材をサカモトの無垢の杉の床にしました。

鹿股さん「無垢の床にして大正解だったと思うよ。呼吸している感じがするんだよね、柔らかい床で素足が気持ちいい、フローリングよりも踏み心地が改善されて住み心地が良くなったと感じる。空気感が違う。」

最初はサッシと断熱と床材、水回りだけ変えられればいいと思っていた鹿股さんですが、リフォームをしながら外壁も変える決断をしました。

工事のご契約当初の内容は、元々の外壁を塗装する予定でしたが、サカモトの担当や、現場の大工さんから「せっかく屋根や玄関・窓を新しくするのであれば」という勧めもあり、外壁もしっかりと金額をかけて変えていこうという方針に変更し、ガルバリウムの金属サイディングに張り替えました。
外から見ると「こざっぱりした印象」になり、メンテナンスもしやすくなったため、結果としては変えて良かったとお思いだということです。

鹿股さんご自宅リフォーム後の全景

【職人の印象】

鹿股さんにサカモトの職人の印象も伺ってみたところ、メインで工事に入った大工さんの棟梁に対する信頼は絶大だとご回答くださいました。

鹿股さん「ずっと最後まで入ってくれて責任をもってやってくれたり、自分たちとも直接やり取りしてくれたり。進めるなかで信頼がどんどん積み上がっていった。道具の使い方、しまい方、現場の片付け、掃除の仕方、これら一つ一つの作業からも、丁寧な職人仕事であることが分かるの。」

元々建築業界で職人だった鹿股さんにとって、自らの手でなされない仕事に関して自分の理想に適った仕事になっているかどうかは、初めの不安要素だったといいます。そんななかで、自分と同じ目線で質の高い仕事をしてくれた棟梁とは、とてもいい出会いだったと感じているそうです。

家づくりには職人さんとの信頼の上に成り立つ仕事を求めてきたので、叶って良かったという嬉しいお言葉もいただきました。

【信頼できる担当営業との出会い】

最後に、リフォーム全体を通して気に入っているところをお聞きすると、鹿股さんは会社としてのサカモトと営業担当との出会いを得られたことがとても良かったとお答えになりました。

担当の山岸との当時のやりとりを、鹿股さんはこう振り返ります。

「家は大きな買い物、信頼が成り立つかどうか自分たちの流儀で吟味するんだよね、そのために何か月も、あるいは何年もかけて情報収集したり人と接したり、会社の見せ方について夫婦で検討したり…そんなやりとりを繰り返したけれど、結局人柄だったね。山岸さんの、こちらの選択を「待つ」ということを大事にする姿勢。そこに信頼が持てた。」

担当の山岸に補修の相談をする鹿股さん

「企業としてのサカモトと営業担当としての山岸さんを選んだことが良かったと思いますよ。サカモトや山岸さんとの関係性はこれからも続くんだろうなぁと。」

 

今回、鹿股さんのお話をお聞きするなかで、リフォーム、家づくりには住まい手と作り手との信頼関係が欠かせないことを改めて感じさせられました。信頼関係のうえに成り立つ家づくりだったからこそ、鹿股さんファミリーの満足のいく家づくりに繋がったのだと思います。
サカモト・坂元植林の家は、「地域との共生」を掲げ、地域のみなさまのお役に立てるように家づくりを進めています。
鹿股さんに仰っていただいたような、お客様との信頼のおける関係づくりに勤しんでまいります。