スタッフブログ

ZEHのお話

こんにちは。
ご無沙汰しております。設計課の安田です。
出産・育児のため約1年3ヶ月のお休みを頂き今月より復帰しました。
家事に育児に追われる毎日ですが、頑張って皆様と良い家を造って行きたいと思っておりますので、改めて宜しくお願い致します。
久々に出社して、私の最初のお仕事は今月から始まったZEH(ネット・ゼロエネルギーハウス)支援事業について調べる事。ZEHでゼッチと読みます。
他部署と同様に設計課も、日々更新される新しい基準や制度などに対応すべく勉強も欠かせません。
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全50ページです...久々に活字を読むと目も頭も疲れます。
さて、皆さんはZEHとは何かご存知でしょうか。ゼロ・エネルギー住宅なら聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
ZEHとは住宅の断熱性・省エネ性能を上げ、太陽光発電などの再生可能エネルギーを活用することで、年間の1次消費エネルギー量(空調・給湯・照明・換気)の収支をプラスマイナス「ゼロ」にする住宅のことです。
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国の政策で平成11年に設けられた断熱化基準は、平成25年に新基準として施行され、平成32年(2020年)にはその新基準が義務化に、そしてその10年後の平成42年(2030年)にはZEHが当たり前の世の中になると計画されています。
このように省エネルギー基準が上がる事で私たちはより快適な生活を送る事が出来る訳ですが、そもそもこのような政策はなぜ必要なのか。その理由の一つが地球温暖化や化石エネルギー資源の枯渇です。
ここで、仙台市出身の医師・写真家・NPO法人宇宙船地球号理事長の山本敏晴氏のブログを一部引用します。
山本氏が北海道の旭川動物園に赴いた際の地球温暖化に関する記事の一部です。
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ペンギンの水中遊泳が見れる水中トンネルの横に
こんな紙が貼ってあった。

「ペンギンは
5500万年前、白亜紀の頃、誕生しました。
ラテン語で、太っている、という意味です。」

「南極に住むペンギンのうち
アデリーペンギンは、過去100年で
3万つがい(夫婦)から、1万つがいへ減少しました。」

「これは地球温暖化のためです。
過去100年で、0.6度C地球の気温は上昇しましたが
南極では、5度C上昇してしまいました。」

「南アフリカの ケープペンギンは
17世紀には数千万羽いましたが
1940年 300万羽に減っていることが
確認されました。
このままでは、50年後には絶滅すると言われています。」

「2000年の6月に
トレジャー号事件というのがありました。
船が事故に遭い、1300万トンの重油が流出しました。
南アフリカのケープタウン沿岸沖で起こったため
ケープペンギンは、住処(すみか)を奪われ
絶滅の危機に瀕しています。」

「このケープペンギンを救うため、
20カ国以上の人々、合計4万人以上が集まり、
ペンギンを洗ってから移動する活動が行われました。
南アフリカ沿岸鳥類保護財団からの報告です。」
・・・
アザラシの縦型円柱水槽の横には、次のような紙が、いっぱい貼ってある。

「日本にいるアザラシの仲間は
ゼニガタアザラシ、ゴマフアザラシ、などです。」

「アザラシは、しゃけなどの魚を食べるため
漁師さんから見ると、害獣です。」

「一方、アザラシが
漁師の設置した魚をとるための定置網に引っかかり、
死んでしまうこともあるため、
アザラシがかわいそうだ、という人もいます。」

「NPO法人・北の海の動物センターの人たちは
死んだアザラシの数と種類や
アザラシの被害にあった、しゃけの数などを調べ、
またアザラシがひっかかりにくい魚網を開発し、
漁業とアザラシの折り合いをつける方法を模索しています。

「現在、地球温暖化のため、流氷は年々薄くなっています。
子どもアザラシは、流氷の隙間で育てられるため
このまま流氷が減っていくと、アザラシは絶滅してしまいます。」
============引用おわり
山本敏晴のブログ 06:02
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/51640823.html
世界的に省エネ化を考えなければならない時代に、住まいでのエネルギー消費が考え直されたんですね。
そう考えると、手前味噌になってしまいますが、「地域との共生」を企業理念に掲げるサカモトは、木を育て、森を守り、その木を使って家を建て、地産地消を実現している、少し社会に貢献している会社。と言う事になると改めて感じました。
私たちひとりひとりが問題意識を持ち、省エネを実行していく時代なんですね。