拝啓、峯岸です。
前回道具をテーマにしましたが、今回は、フロア材加工について・・・
弊社フロア材には厚さの異なるものが2種類あります。45mmタイプと30mmタイプです。
市販品に多いのは15mmくらいでしょうか。
弊社では45mmを基本に、規格型の住宅などでは30mmを使用しています。
市販品の2倍3倍の厚みを標準としています。
45mmタイプは、梁または根太に直接使用する材。
30mmタイプは構造用合板の上に貼る素材です。
これらの厚みの違いがどんな違いを産むか。
それは、モデルハウスで体感いただけると思います。
薄いフロアと厚いフロア、下に合板のあるフロア、それぞれ踏み心地、暖かみが違います。
詳しくはモデルハウスにいるスタッフに聞いてみましょう。
さて、話が脱線しかけました。
今日は、加工魂について。
これら、2種類のフロア材は、どちらも一台の機械にて加工します。
ですが、この機械で加工する種類は、この2種類のフロア材以外にも、
天井化粧板12mm、外壁材21mm…と複数におよび、それぞれ機械の設定が異なります。
特に、板と板の接続部分、実「さね」という部分の高さをシビアに調整しないと、ぴったりはまりません。
0.1mm単位での調整が必要なのです。
この機械、高さ調整ローラーが非常に硬く昇降しづらい。
上げようとすれば0.5mm動いてしまい、
下げようとすれば0.8mm動く。
という具合に苦戦を強いられています。
45mm加工に使用していましたが、別の厚みの板を製作するため、
再び0.1mmレベルの調整を行いました。
…泣けました。
フロア材は、直接肌に触れる物で、違和感無く仕上げる必要があります。
その為、何度も、加工、何度も機械を止め素材確認。
駄目なら再び設定し加工、再び機械を止め確認。
・・・この繰り返し。
5回目を超えると嫌気が差し込みますが、
しかし天より「お前それでいいのか」と声が聞こえ、
再びトライ。
自分の家に使う材料のつもりで作り出しています。
この続きは次回又まな板の上で、トントントン!