林業部の大沼です。今回は林業のお仕事はどのようなことをやっているのかを
ご紹介致します。
寒い冬になり林業部は一番忙しい季節となりました。
木は冬場にかけて伐採をします。寒い時期、木は水分を吸収せずに冬眠状態になります。このような状態の時に木を伐採します。
現在は約2haの皆伐を行っております。弊社の場合は、皆伐は80年から100年位の成長した木を伐採しております。皆伐が悪と思われる方もおりますが、適切な人工林の森は更新をしながら次の世代に受け継がれるものとなります。間伐も更新もせず放置状態の森を誰が受け継ぐものでしょうか。苦労して植えた方に申し訳ありません。
伐採風景ですが、小さく伐採の方が中央に写っておりますが、伐採中はこの位の距離を取らないと、管理者ですが危険ですの余り近づきはしません。作業する方に余計な気を使わせてしまうと手元が狂ってしまう危険もあります。木に潰されそうになったのは何度かあります。
今の林業は高性能重機の利用は当然となり、作業道もグラップル(巨大な爪をつけた重機)で切り開きながら進みます。伐採した木を搬出するのもキャリアという車両が活躍します。
今回の現場は、チェーンソーで採材をします。かなり太い杉の木なので先ほどのグラップルで掴みながら採材をします。これを玉切りとも呼びます。
伐採した杉の木を丁寧に一本一本採材します。根気のいる作業となります。
この原木を弊社では自社の製材所に運搬をするまでは林業部のお仕事です。
先ほど人工林の森を更新すると言いましたが、伐採したら植林することが私たちの大切な仕事となります。
今年は、伐採して植林した年間の面積は1.5haとなりました。今回の2haの皆伐現場は来年の春造林となります。
今の時期は秋造林となります。もう冬ですが・・。
この現場は0.8ha(8,000㎡)の面積となり、杉の苗約35cmの苗を2,000本植林しました。
山ですから平坦な地は少ないのでこの急勾配を1本1本鍬で植えて行きます。
どうでしょうか。大変な仕事です。
また、植林すると夏場の下刈りの作業となります。苗木を下草から守る作業となります。
夏場の30近い気温の中のつらい作業となります。約10年間下刈りをして木の成長を助けます。
下刈り後の林地です。何と綺麗になることでしょう。綺麗にすると達成感を味わうことが一番の喜びです。
長くなりましたが、木を植えてから次の世代に受け継いでもらいたい一心で毎日仕事をしております。自分が植え管理しても自分で伐採風景を見ることが出来ない寂しさがありますが、先人が植えた木を伐採する風景を見ることが出来ることも感慨深いものとなります。
大変、厳しい自然との戦いの林業の世界ですが、これからも続けて行きたいと思います。
以上