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製材~桟積み作業

こんにちは、木材課の三浦です。

原木を製材すると必ず出てくる材料があります。
構造材(梁や柱)を製材するときに
殆どの丸太の外側の部分(側=「がわ」と呼びます)から板が出ます。

下の写真は、
・丸太をどのように製材するのか?
・どのようなものが出るのかという
「木取り」を理解するために、丸太の小口にそれぞれどんな材料を取ることができるかを描いたものです。

この写真でわかる通り、坂元植林では、柱の中心を使って梁(はり)や柱を製材します。
その周辺を使って垂木(たるき)や筋交い、廻り縁、床材…をとっていきます。

木には枝が生えていた跡である節があるので、
節のない部分からは、建築時に目に見える部分=造作材を、
節のある部分からは、建築時に隠れる部分=羽柄材・下地材などを製材していきます。

これらの材料はすべて木材乾燥機で乾燥させます。
今回は乾燥機に入れる前の工程をご紹介いたします。

丸太から製材する際は、
最終製品の寸法より10mm~15mm程度大きく製材します。

これは、木材乾燥機で乾燥する時に、
木材が反ったり曲がったり縮んだりしても、

最終的に決められた寸法に収まるように
大きめに製材しています。

幅を決めて製品になったら悪いところを取り除いたり
節があるところをカットしたりします。

次に、洗車ブラシで丁寧に全面のおがくずやほこりを取り除き、
樹皮が残った部分もきれいに取り除きます。

この工程は乾燥機内の湿度が上がった時に
カビの発生を抑える役割を果たしています。

最後の工程として桟積み(さんづみ)作業になります

1本1本隙間を開け、十分に乾燥するように桟積みを行います。

この状態で木材乾燥機へ入庫します。

これらの工程は、大きな工場ではすべて自動で行われますが、

坂元植林では、
人の目で見て、1本ずつよく見て、

節のある物・無いもの、
キズはないか、
どう製材するのがその素材の持ち味を引き出せるか、

仕分けしながら、確認しながら、製材することが出来るのが良いところです。

世の中の、合理化・効率化の流れとは一味違う、
モノづくりに向き合う仕事ではないでしょうか。

いつでも製材のお仕事をご案内いたしますので、
関心のある方はぜひお問い合わせください。


長くなりましたが今回はここまでと致します。