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柱の製材

皆さんこんにちは、木材課の三浦です。
今回は今製材中の柱製材についてご紹介します。
柱は構造材として使用する木材の中で、いちばん多く使用する部材です。
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これが柱材の原木です、原木の細いほうを末口(すえくち)と言い、柱を製材する原木の直径は16㎝~20㎝とほぼ決まっていて一本の丸太から一本だけ製材することを一丁採りとも言います。
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まずは丸太を台車に乗せ曲りを見ながら一番真直ぐな部分を探します。
真直ぐな部分から製材すると、比較的簡単に製材できるのです。
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↑こちらが1回目の製材の後。
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↑2回目の製材。
この状態の製材をタイコ挽きと言います、文字通りタイコのような形に見えますね。
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↑3回目を飛ばして4回目の製材の後の写真です。
これで柱らしくなりましたが、これで終わりではありません。
ここから「修正挽き」という製材を行います。
丸太が製材され繊維を切られることにより木が反る(曲がること)を前提に、ここまでの製材では一回り大きく挽いています。
さらに4面とも修正挽きをして曲りを整え、やっと1本の製材が終了します。
ここまで8回製材していることになります。
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写真では分かりにくいと思いますが、柱の真ん中が膨らんでいます。
これが「反り」です。
反りを全て整えた上で乾燥させないと、乾燥後に決められた寸法に仕上がらなくなる事もあるからです。
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このような製材の工程を経て柱材の製材は終了です、さてこれからは乾燥工場にておがくずを取り除き桟積みという工程を終え、遠赤外線乾燥機の中でじっくり乾燥させていきます。

いかがでしたか?
難しい内容もあったと思いますが、製材は写真や文字だけでは伝えきれない事が沢山あります。
もっと深く知りたい方は、製材工場でお会いしましょう。