サカモトは、柴田町の里山ビジネス協議会に参加しており、
現在、里山サイン計画が進行中です。
柴田町に住んでいる方でも、
柴田町の里山エリアのことに詳しい方は意外と少ないのではないでしょうか。
柴田町は、
大きく分けると船岡と槻木に分かれ、
JR東北本線や国道4号沿い、
古くは奥州街道の船迫宿、槻木宿周辺の古い町や、
山本周五郎の「樅ノ木は残った」で有名な船岡城の城下町だった、
市街化していたエリアなどに町の人口の多くが住んでいます。
坂元植林の家の事務所も、船岡駅前にあり、
船岡駅前に移る前は、槻木駅前に事務所がありました。
ですが、実は、柴田町には、
豊かな山間部や農村部があることは、
すっかり忘れられているかもしれません。
そんな柴田町の里山エリア、どんなところなのでしょうか。
成田?
入間田?
葉坂?
上川名?
下名生?
小成田?
海老穴?
…?
…と、柴田町内の里山エリアの地区名を挙げられてもピンとこない方も多いかもしれません。
柴田町で生まれ育った方も、わからない方がたくさんおられるようです。
そんな里山エリアを認知してもらおう、ということで始まったのが、
里山サイン計画です。
例えば、成田地区。
サカモト、坂元植林の本拠地は成田地区の坂元であり、これが社名の由来になっています。
成田地区は、船岡や船迫地区から北に抜ける道路と、槻木と村田を結ぶ道路の交点にあり、
意外と普段から通っている方はたくさんおられるかもしれません。
まず、里山サイン計画のはじめの一歩として、この交差点に、
里山サインが計画され、本日、工事が着工しました。
坂元の森の間伐材の丸太看板です。
昨今の強風に負けないように、しっかり基礎を埋め込みます。
基礎は大変立派な大きさです。
現場は大変な暑さでした。地元の富沢石材のみなさま。熱中症にならないよう、水分補給はしっかりされてました。
基礎の方向、水平を確認しながら微調整。
埋め戻し。
丸太を基礎の穴に差し込み、砂やモルタルで固定していきます。
20センチくらいはモルタルで固めました。
交差点の反対方向にも設置。
近いうちに、行き先の入った完成版があらわになると思います。
ぱっと見て、
「丸太の看板なんてすぐ腐っちゃうんじゃ?」
と思った方もおられるかもしれません。
でも、腐ってもいいんです。
腐ったら、また、間伐材で建て直します。
コンクリートの基礎部分は、再利用できるので、
木材部分だけ、腐ってきたら、また直す計画です。
(もちろん腐りにくいように、自然に外の少ない防腐剤や、板金で木口を隠したり、工夫はしています)
公共の看板は、何年も頑丈に保つことを求められて作られるため、
これくらいの規模でも、驚くような金額か必要です。
ですが、この看板のように、
「木材が腐ったらまた地域の材料で直せばいい。」
こんな風に穏やかに考えることができると、コストを数十分の一にすることができます。
実験としての2基なので、何年ぐらいで腐ってくるか、
高さは?文字の大きさは十分か?
といったことを、これからのんびり検証していきます。
里山らしくていいですね。
看板に入る文字は、地元の方が筆文字で書いてくれた(はず)そうです。
完成が楽しみです。