こんにちは、工事課 乾です。
年末も差し迫り寒さが厳しくなりはじめ、日も短くなり工事にはいろいろと厳しくなりまじめました。
今月、村田の伝統的建築群(略して伝建)が完成しました。
漆喰工事は他ではなかなか行われない工事で、時間もかかりました。
塗る工程は3つに分かれ、下塗り、中塗り、仕上げと、
それぞれに乾燥時間が必要(1週間単位)で、
外部作業のため、塗った直後の数日は晴天でなければなりません。
ですが、今年の9月は毎週のように台風やら爆弾低気圧がやってきたため、工事の進みがとても遅れてしまいました。
漆喰の特徴は、主原材料が消石灰であるため強アルカリ性でカビに強く、
燃えないので火に強く、脱臭効果があり、
最近ではインフルエンザの感染を減らす効果がある(といわれている)そうです。(左官職人さん談)
施工時には特有の臭いがあるものの、自然材料なので有害ではなく乾燥すれば臭いはありません。
このように、建築の材料として優れている素材を、昔の人々はよく考えついたものだと感慨深く思いました。
現代ではあまり見かけなくなった漆喰の外壁です。
その背景にはそれなりのデメリット(施工性やコスト)もあるのでしょうが、健康へのいい影響やメンテナンス性、意匠性を考えると、廉価なサイディングなどに比べて採用するのは合理的ではないかと思います。
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また、今月は 応急危険度判定の講習会もあり参加してきました。
この講習会は、
地震の直後に被災した建物の安全度を早急にみきわめ、
二次災害や被害にあわないよううながすための講習会です。
震災の時に被災した建物に貼ってある紙をみたことがある方もいるとおもいますが、
その判定基準を再確認するための講習でした。
基準は、各項目ごとにチェックして加算するポイント式となっていて、
誰が判定してもある程度同様な結果となるシステムになっています(もちろん例外はありますが)。
被災しないに越したことはありませんが、備えや準備はしておくことは必要だと再認識しました。