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大中規模木造建築研修会

2月22日と23日、2日間にわたり宮城県建築士事務所協会(宮事協)主催の
「大中規模木造建築研修会」に参加してきました。
この研修会は、併せて6回にも及ぶものです。

講義は、『中大規模木造の推進・普及、人と木の新たな調和、木づかいのススメ』と題し、
東京大学弥生キャンパスにある講堂一条ホール(大規模木造建築)や、
木を使った世界各地の建築家の作品、
最先端の工法で建てられた建築物、
木を使った創作家具などの紹介が行われ、
講演していただいた東京大学の安藤直人教授によると、
木の使い方・工夫の仕方によって『木』が我々の未来を切り開く、ということでした。
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日本は戦後の政策として林業に力を入れ、多くの労働力をもって植林をした経緯があり、
その当時植林されたスギ・ヒノキ・マツなどは、
今年2017年には戦後72年を迎え、伐採適期となっています。

また、切った後に植林(林業用語では「更新」といいますが)されれば、
まさに『カーボン・ニュートラル』が実現されるという安藤教授のお言葉は大変興味深いものでした。

23日は、仙台市宮城野区の仙塩街道45号線沿いにある仙台木材市場にて開催されました。
研修の内容は、木材市場の施設概要と樹種の特徴や加工技術などを安藤教授にご説明頂きながら、
木材市場内及びプレカット加工工場ほか、付随する設備などの視察を行いました。
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日本中の木が一同に集まる木材市場は、残念なことに一般の方は入れないとのこと。
木材課のスタッフは仕事がら頻繁に出入りしているとのことですが、住宅部・技術部の社員はなかなか来る機会がありません。

また、ここでは“グレイティング・マシーン”なる材料の性能を調べる機械を見学しました。
柱や梁などの構造材の強度「ヤング係数」と、含水率を即座に計測する機械です。
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デモンストレーションとして、スギ・ヒノキ・ベイマツを数本ずつ測定してもらいました。

次回は、3月7日に開催される予定で構造に関する講義を予定。

新たな知識を身に着け、技術を磨き、私たちの建物に役に立てたいと思います。
これからの研修会が楽しみです。