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製材の挽き曲り

皆さんこんにちは
木材課の三浦です。
暦の上では立春も過ぎ、春が来たはずなのに
毎日寒い日が続いております。

この寒い日が続くと私たち製材をしている者にとっては
製材の「挽き曲り」と日々戦わなければなりません

なぜ曲がってしまうのか?
それは、原木の白い部分が凍結してしまうから。

下の写真は白い部分(白太)が凍結している状態。
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この丸太を製材すると、木を製材しているのではなく氷を製材しているような感じ。
写真下の部分が凍結しているところ。
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そしてこんなふうに曲がってしまいます。
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この曲りを少しでも無くすために、のこぎりの刃先の作り方に工夫が。
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のこぎりの刃先(アサリ)というところを、のこぎりの厚みより若干大きくすることにより、
製材時のこぎりに、余計な負荷がかからないようにする方法です。
例えば、
夏場凍結しない時はアサリ巾3mm
冬場の凍結時のアサリ巾 2mm
と、微妙に調整し製材しています。

のこぎりを研磨して頂いている目立て屋さんには、のこぎりが曲がるので
もう少しアサリを大きくして、とか、小さくして、というように、
この時期は要望が多くなります。
3月中旬ころまではこの戦いが続きます!